車庫証明の申請方法 -宮城県の場合-
目次
はじめに
皆さんこんにちは。宮城県の行政書士水越です。
お車を購入される際や、名義変更される際などに必要となる自動車保管場所証明書(車庫証明)。これはご自身でも作成は可能です。
「自分で出来るのは知っているけれど、車庫証明の申請方法が分からない…」とお考えの方!
しっかりと手順を踏めば、問題なく申請出来ますのでご安心ください。本日は、宮城県の場合の車庫証明の申請方法についてご紹介させて頂きます。(2022年1月現在)ご参考にして頂けたら幸いです。
車庫証明の申請書類
それでは、まず車庫証明の申請書類を確認していきます。申請書類は以下の通りです。
① 自動車保管場所証明申請書・保管場所標章交付申請書
⇒警察署には4枚複写のものがあります。インターネットで車庫証明申請書をダウンロードする場合は、各申請書2枚ずつの計4枚が必要です。なお、軽自動車の場合は自動車保管場所証明申請書2枚に変わり、自動車保管場所証明届出書1枚になります。
② 自認書・使用承諾書
⇒自認書は、保管場所がご自身所有の場合に必要です。使用承諾書は、保管場所がご自身所有でない場合に必要です。いずれかを車庫証明申請書と共に提出します。
③ 所在図・配置図
⇒保管場所の地図と詳細図のことです。車庫証明を申請するにあたり、保管場所の位置を警察署が把握する為に必要になります。
以上になります。次に1つずつ作成方法を確認して参りましょう。
① 自動車保管場所証明申請書・保管場所標章交付申請書
※ 先述の通り、普通自動車の場合は保管場所証明申請書が2枚、軽自動車の場合は保管場所証明届出書が1枚になりますのでご注意ください。今回は、普通自動車の車庫証明の場合でご説明致します。
警察署にある申請書は4枚複写なので、一番上の用紙に記入するだけで良いです。しかし、インターネットで申請書をダウンロードされた方は、複写ではないので自動車保管場所証明申請書を2枚、保管場所標章交付申請書を2枚、それぞれに内容を記入していく必要があります。
記入する項目は、車名・型式・車台番号・自動車の大きさ(長さ・幅・高さ)、自動車使用の本拠の位置、自動車の保管場所の位置、管轄警察署名、申請者の住所・氏名・電話番号、一番下の欄に移り保管場所の所有者、保管場所の状況、申請事由、代替・変更の場合(必要に応じて)のチェックが必要です。
一番上の車名等に関しては、車検証を確認すれば記載されています。こちらを書き写しましょう。車検証がない場合は、購入先で確認あるいはボンネット内か運転席や助手席のドア付近に打刻されたプレートがありますので、そちらを確認して書きましょう。自動車の本拠の位置は住民票通りの記入を、自動車の保管場所の位置は駐車場に付番されている場合はそちらも記入します。
本拠の位置と保管場所の位置が同じでも、「同上」とはせずにしっかり記入しましょう。ローカルルールもあるようですが、両方しっかりと記入した方が無難でしょう。保管場所の管轄する警察署の名称と申請する方の住所・氏名を記入します。押印は不要です。
一番下の欄は、当てはまる数字の選択と買い替えなどがあった場合は現在の自動車の登録番号と車両番号、申請者の連絡先も記入しましょう。
収入証紙貼付け欄がありますが、警察署に申請書を持ち込み時に、宮城県の場合は普通自動車は2,800円納めて貼付けます。中3営業日(例えば、月曜日申請で金曜日受領)での処理になります。
② 自認書もしくは保管場所使用承諾書
自認書とは、保管場所が申請者ご自身所有の場合に必要となります。状況に応じて、証明申請(普通自動車)か届出(軽自動車)か〇をつけます。保管場所が建物内の場合は土地・建物両方に〇を付け、建物でない場合は土地に〇を付けます。そして、日付、ご自身の住所・電話番号・氏名を記入します。押印は不要です。
保管場所使用承諾書とは、保管場所が申請者ご自身所有ではない場合に必要となります。保管場所の位置は、①の車庫証明申請書で記入したものと同一で、使用者に関しても基本的には①の申請者と同一です。都道府県によっては、保管場所の契約者の情報も記入が必要となりますが、宮城県の場合は不要です。使用期間に関しては、契約期間を記入します。親所有の土地を利用する場合、1年以上の期間で記入しましょう(宮城県の場合)。なお、使用開始日は申請日以前からである必要がありますので、注意しましょう。一番下には、承諾した日付、所有者の住所・電話番号・氏名を記入してもらいます。押印は不要です。
③ 所在図・配置図
所在図とは、申請者の本拠の位置と保管場所の位置関係を示す地図のことです。こちらは手書きでも構いませんが、グーグルマップなどを印刷して添付することも可能です。本拠や保管場所周辺で目安となる建物などが示されていると良いです。位置関係を示すものなので、保管場所が本拠から離れている場合は、保管場所と本拠を線で結んで距離数を書きます。保管場所と本拠は直線距離で2㎞以内であることが条件となります。
配置図とは、保管場所の詳細図になります。保管場所のスペースや出入口、目の前の道路の幅を測量し、記入しましょう。保管場所に付番されている場合は番号を記入し、高さ制限がある場合は高さを記入します。自動車を保管する位置が分かるよう「保管場所」と書いておくと良いでしょう。
まとめ
以上が、宮城県の車庫証明申請書の作成方法についてでした。ご自身でも作成することが出来ますので、ご参考にしてみてはいかがでしょうか。なお、車庫証明申請書作成と車庫証明提出を行政書士に依頼する場合は委任状が必要です。万が一訂正箇所があった場合にその場で訂正が可能になります。また、作成は出来たけど警察署に行く時間がなかったり、警察署が遠方の場合は弊事務所で車庫証明提出受領代行のみも承っておりますので、宮城県以外の方でも是非ご活用ください。本記事をお読み頂き、誠にありがとうございました。