建設技能者を大切にする企業の自主宣言とは

はじめに

 皆さんこんにちは。宮城県仙台市の行政書士の水越です。建設業界において、技能者の処遇改善を目的とした取り組みを実施していく企業の自主宣言の制度が設けられました。今回は、建設技能者を大切にする企業の自主宣言(職人いきいき宣言)について解説いたします。ご参考にしていただけますと幸いです。(2026年9月現在)

建設技能者を大切にする企業の自主宣言とは

 建設技能者を大切にする企業の自主宣言(職人いきいき宣言)とは、建設技能者の処遇改善を目的とした宣言を実施することで、若年層の建設業界への呼び込みや人手不足の解消などを行っていくという取り組みです。建設キャリアアップシステムの登録も、必須項目として宣言内容に盛り込まれていることから、建設キャリアアップシステムを活用しながら処遇改善に繋げていくこととなります。経営事項審査の加点項目にもなっておりますが、審査基準日(決算日)までに宣言を実施しておく必要があります。

宣言の申請

 上記より宣言の申請を行っていきますが、前提といたしまして以下の項目及び要件を満たす必要がございます。
・企業の代表者の氏名で宣言を行い、宣言後は企業名、代表者名、宣言内容がポータルサイトに掲載されます。
・労務費確保・賃金支払い等のための取り組みとして、見積書に労務費や材料費の内訳を記載することや、技能者に対して資格資金の補助を行うこと等が必要。
・建設キャリアアップシステムの活用(技能者の詳細型での登録が必須)
・取引する企業は、この自主宣言を実施している企業との取引を優先する旨を社内に通知することなどが必要。
・役員等に暴力団員がいないことなどの欠格要件を満たすこと。

 ご自身の会社の立場が、元請事業者なのか下請事業者なのか発注者なのか(発注者ですと経営事項審査の加点は受けられません)によって、宣言内容も変わって参ります。宣言の中身としては、見積書の内訳に労務費や材料費を記載することや、建設キャリアアップシステムのレベルに応じて賃金の設定をするなどの社内規定を設けるなど、様々になります。
 宣言に虚偽や、実施日までに実施できないなどがありますと取り下げや建設業法違反にかかる可能性がありますので、十分に注意して宣言内容を選定していきましょう。

まとめ

 以上が、建設技能者を大切にする企業の自主宣言についてでした。公表まで最大1か月はかかるとのことですので、審査基準日にも注意しながら設定していく必要があります。どのように登録すれば良いか分からない、といった方がいらっしゃいましたら何なりとお申し付けください。弊事務所でも、サポートの方させていただきます。本記事をお読みいただき、誠にありがとうございました。