建設業財務諸表でチェックすべき点

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はじめに

 皆さんこんにちは。宮城県仙台市の行政書士水越です。建設業における財務諸表は、税理士さんが作成した決算書を参考に作成します。しかし、ただ単に丸写しをした財務諸表は、建設業財務諸表とは言い難いです。今回は、建設業財務諸表でチェックすべき点について解説致します。ご参考にして頂けますと幸いです。(2023年4月現在)

建設業財務諸表とは

 まず、建設業財務諸表についてです。建設業許可や決算変更届など、多くの場面で提出が求められる書類です。貸借対照表や損益計算書、原価報告書などが中身になるのですが、こちらは通常の決算書を基に作成をします。法人様の場合は注記表の作成も必要で、会社様によって記入する項目が異なる場合があります。

建設業財務諸表でチェックすべき点

 前述のとおり、建設業財務諸表は決算書を参考に作成します。しかし、決算書の丸写しでは、あまり良くありません。あまり気にせずに作成していると、ありもしないことを疑われてしまうこともあります。
 代表的なところですと、原価報告書の経費「うち人件費」の部分です。うち人件費とは、現場従業員の給与等を指しますが、ここが計上されていない場合は、一括下請を疑われる可能性があります。うち人件費として従業員の給与が計上されていないとなると、そのまま下請に仕事を流しているのではないかと思われてしまいかねません。原則、一括下請は禁止なので、無駄に疑われたくない場合は、しっかりとした建設業財務諸表の作成が必要です。例外というのもありますが、参考までに会社様のうち人件費の記載をチェックしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

 以上が、建設業財務諸表でチェックすべき点についてでした。許可や届出が受理されることはありますが、決算書をただ丸写しすれば良いわけではありません。中身をしっかりと精査して作成しましょう。弊事務所では、建設業の決算変更届や建設業許可などの申請を承っております。お悩みの方などいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。本記事をお読み頂き、誠にありがとうございました。