建設業財務諸表について
目次
はじめに
皆さんこんにちは。宮城県の行政書士水越です。建設業の決算変更届などの際に、財務諸表の提出があります。決算書を参考にしていくものですが、勘定科目の呼び名が異なる部分もございます。今回は、建設業財務諸表について解説致します。ご参考にして頂けたら幸いです。(2022年10月現在)
建設業財務諸表が必要な場合
建設業の財務諸表が求めれるケースとして、建設業許可申請や決算変更届、経営事項審査、入札参加資格申請などといったときに必要になります。建設業許可、決算変更届、経営事項審査の記事は以下でまとめておりますのでご参照ください。
決算書との違い
決算書と異なる点として、内容は同じでも呼び方が変わってくるという点です。例えば、決算書で「売掛金」という科目は、建設業(兼業がなければ)では「完成工事未収金」となります。売掛金は「売却した分の金額が未回収」ということですから、建設業に当てはめると「完成した工事の請負工事代金が未回収」ということになります。売掛金=完成工事未収金以外にも、決算書と建設業財務諸表の科目の呼び方が異なるケースはあります。一例ですが、以下の通りになります。
・決算書と建設業財務諸表での科目
仕掛金 − 未成工事支出金
買掛金 − 工事未払金
前受金 − 未成工事受入金
引当金 − 完成工事保証引当金
売上高 − 完成工事高
売上原価 − 完成工事原価
内容によっては科目が異なる場合もありますが、おおまかなところは上記の呼び方になります。
まとめ
以上が、建設業財務諸表についてでした。決算書をそのままスライドして建設業財務諸表にするのではなく、しっかりと中身を精査していかなければなりません。建設業の申請に係る様々な場面で建設業財務諸表は必要となります。弊事務所では、建設業財務諸表が絡む建設業許可申請や決算変更届、経営事項審査申請の代行を承っております。許可申請や決算変更届を含め、ご自身で申請するのが面倒、不安があるという方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください。本記事をお読み頂き、誠にありがとうございました。