20トン超の車両を走らせるには?

目次

はじめに

 皆さんこんにちは。宮城県仙台市の行政書士水越です。特殊車両が通行するには許可が必要です。どの車両が当てはまるのか、通りたい道路に対してどこに申請すればいいか分からないという方もいらっしゃるかと存じます。今回は特殊車両通行許可申請について解説致します。ご参考にして頂けたら幸いです。(2022年11月)

特殊車両通行許可とは

 普段、何気なく通っている道路ですが、全ての車両が通ることが出来るわけではありません。通常の車両と違った「特殊車両」があり、この車両は許可が必要な道路があります。その際の許可が、特殊車両通行許可となります。許可は1台(その車両)に対してされるもので、片道一本で「1経路」、片道・片道で「2経路」、往復で「2経路」という経路の換算の仕方になります。1経路あたりの手数料は200円となっており、例えば5台で1台あたり4経路申請したい場合は、5台×4経路×200円で4,000円となります。仙台市の場合、受理された段階で手数料納付書が渡されます。その納付書を基に、金融機関窓口にて手数料を納付した上で再度市役所路政課様へ行き、許可証をもらうという形になります。
 道路と一口に言っても、国・都道府県・市町村と管轄がそれぞれ道路によって異なります。2つ以上の管轄を跨ぐ経路を通る場合は、いずれかの管轄に申請書を提出します。経路をシミュレーションし、どこの管轄の経路を通るか調査して申請する必要があります。
 国に対して申請する場合は、アカウント登録をしてオンラインで申請します。県に対して、市町村に対して申請する場合は、電子データ(USBなど)や書面で申請します。(宮城県の場合)

特殊車両とは

 では、特殊車両の定義を説明致します。以下の数値を超えるものが一つでもあれば、特殊車両に該当する基準となります。

・以下を超える数値が特殊車両となる(一般的制限値)
長さ  12m(連結・積載状態で)
幅   2.5m(積載状態で)
高さ  3.8m(積載状態で)※一部4.1m
総重量 20t(積載状態で)※一部25t
軸重  10t(積載状態で)

 新規格車という車両に該当する場合は、高速自動車国道と重さ指定道路を許可なく走行出来ますが、その道路しか通らないという例の場合のみとなります。車種・最遠軸距・長さ・重量などから新規格車に該当するかどうかが判断されます。車両の詳しい情報を得るには、車検証のみでは足りず、諸元表や四面図を取得する必要があるので注意しましょう。

まとめ

 以上が、特殊車両通行許可についてでした。経路によっては未収録道路がある場合もあります。その際には、該当部分の詳細図を添付する必要もあり、経路に関して詳しくまとめなければなりません。申請の仕方が分からない、申請の時間が作れないといった方がいらっしゃいましたら、申請代行を承っておりますので、弊事務所までお問い合わせください。お気軽にご相談頂けたらと存じます。本記事をお読みいただき、誠にありがとうございました。