決算変更届を出し忘れた場合

はじめに

　皆さんこんにちは。宮城県仙台市の行政書士水越です。建設業許可業者さんが毎年提出する決算変更届ですが、出し忘れてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。今回は決算変更届を出し忘れた場合について解説いたします。(2024年7月)

建設業　決算変更届とは

　まずはじめに決算変更届についてご説明いたします。決算変更届とは、建設業許可業者さんが毎事業年度終了後4ヶ月以内に管轄の土木事務所や地方整備局に提出する書類です。該当する事業年度の工事経歴書、直前3年の施工金額、建設業財務諸表、事業税の納税証明書が必要となります。この他にも、使用人数や保険状況に変更があった場合は提出しなければなりません。
　経営事項審査を受ける場合とそうでない場合で決算変更届の建設業財務諸表や工事経歴書などの作成方法は変わってきます。経営事項審査を受ける場合は必ず税抜で建設業財務諸表や工事経歴書などを作成しなければなりません。工事経歴書に記載する工事も、元請を優先的に記載するなど、経営事項審査を受ける場合は注意が必要です。

決算変更届の提出を忘れた場合

　では万が一決算変更届の提出を忘れた場合はどうすれば良いのでしょうか。それは気づいた段階で提出するのが一番です。提出を諦めてそのままにしてしまうと、次の建設業許可の更新が出来なくなります。溜め込んでしまうと、何年分もまとめて作成し提出しなければならないので、余計に手間となります。そうならないためにも、毎年忘れずに決算変更届を提出すること、万が一忘れてしまっても必ずすぐに提出することが大事です。
　管轄の土木事務所や状況によって、指導の程度も変わってきます。いずれにしても毎事業年度提出は必ずしなければならないということは忘れないようにしておきましょう。

まとめ

　以上が、決算変更届を提出し忘れた場合についてでした。今回の記事は、万が一のケースです。もちろん指導も頂きますので、決算変更届は必ず事業年度終了後4ヶ月以内に提出しましょう。弊事務所は建設業許可申請や決算変更届作成、経営事項審査申請、入札参加資格審査申請などを承っております。決算変更届を提出し忘れてしまった、どうすればいいか分からないといった方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。本記事をお読み頂き、誠にありがとうございました。