CCUS(建設キャリアアップシステム)とは
目次
はじめに
皆さんこんにちは。宮城県の行政書士水越です。最近耳にすることが多くなったCCUS(建設キャリアアップシステム)。単語自体はよく耳にするが、詳しい中身がわからないという方もいらっしゃるかと存じます。今回はCCUS(建設キャリアアップシステム)についてまとめてみました。ご参考にして頂けたら幸いです。(2022年8月現在)
CCUS(建設キャリアアップシステム)とは
CCUS(建設キャリアアップシステム)とは、建設現場の業務効率化や、建設現場における技能者様の処遇改善を目的とした個人個人に適切な評価が出来るよう、工事履歴などをシステム上で管理するものです。技能者様は資格や社会保険の加入状況、工事履歴をICカードに登録します。事業者様は入退場履歴から勤怠管理などをする形になります。
登録には技能者登録と事業者登録あり、以下の通りになっております。
・技能者登録
技能者様がICカードを発行する際に必要な登録です。簡略型と詳細型がありますが、簡略型は就業履歴など必要最小限の情報登録になります。キャリアアップを目的とした本来の役目を果たすのは詳細型となります。簡略型から詳細型に変更したい場合は、差額の2,400円を支払うことで変更可能です。
<技能者登録料>
(発行日から発行9年経過後最初の誕生日まで ※申請時60歳以上の方の有効期限は同14年目の誕生日まで、本人確認書類未提出者は同2年目の誕生日まで)
簡略型 2,500円
詳細型 4,900円
・事業者登録
事業者様がシステムを利用する際の登録になります。
登録料は資本金によって変動してきますが、一人親方は無料です。有効期限は5年間です。支払い方法に関しては、登録料によって変わります。
<事業者登録料>(5年に一度)
一人親方 → 無料
500万円未満(個人事業主含む) → 6,000円
500万円以上1,000万円未満 → 12,000円
1,000万円以上2,000万円未満 → 24,000円
2,000万円以上5,000万円未満満 → 48,000円
5,000万円以上1億円未満 → 60,000円
1億円以上3億円未満 → 120,000円
3億円以上10億円未満 → 240,000円
10億円以上50億円未満 → 480,000円
50億円以上100億円未満 → 600,000円
100億円以上500億円未満 → 1,200,000円
500億円以上 → 2,400,000円
<管理者 ID利用料>(1年に1度)
事業者情報を管理するための IDの年間利用料です。
1 IDあたり 11,400円
一人親方 2,400円
利用可能期間は取得・更新日から1 年後の取得日の属する月末までとなります。
<現場利用料>
1現場あたり 10円
CCUSの事業者登録、技能者登録それぞれ登録申請が必要です。インターネットでの申請や登録機関での申請が出来ますが、事業者・技能者の証明する書類を用意しなければなりません。代行の場合も同様で、申請される方の状況によって求められる書類が異なっていますので、しっかりと整理した上で登録申請をしていきましょう。
まとめ
以上がCCUS(建設キャリアアップシステム)の概要についてでした。2023年度には公共工事の現場で義務化となる動きがあります。段階的に技能者レベルを明確にすることで給与の目標が出来ることや、システムによる勤怠管理や工事履歴の管理が出来ることがメリットとなり得ます。しかし、なかなか普及していないのが現状になっています。今後動きが活発になるかとは思いますので、早めに登録をして参りましょう。技能者登録、事業者登録ともに証明書類が必要になります。ご面倒な方は、弊事務所でもCCUSの事業者登録や管理者登録など代行を承っておりますので、是非お気軽にご相談ください。本記事をお読み頂き、誠にありがとうございました。